著者紹介
本書は、講談社より98年に刊行されました『ヒトはイヌとハエにきけ』を文庫化したもので、「生命」、「生きる意味」の謎を解き明かした幻の名著です。著者のJ.アレン.ブーンは、新聞記者を経て、映画業界へ転身し、プロデューサーをして活躍した経歴の持ち主。しかし、俳優犬ストロングハートとの出会いから、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークにし、様々な生き物とのコミュニケーションを計り続けました。その原点であり、集大成とも言えるのが本書です。作家のよしもとばななさんもこの作品の魅力にひかれた方の一人で、文庫化に際し、次のような文章を寄せていただきました。 「この本を読んで、これまで成したこと、成せなかったことに関して胸が切なく痛くなったのは、私だけではないだろうと思う。大きく開かれていたドアに、気づかなかったのはこちらがわなのだ。彼らはいつでもそこにいて、私たちの裸の魂を眺めていたのに」(抜粋)
すべての生き物に対する見方、そして彼らとの触れあい方を、改めて考える機会を与えてくれる一冊です。