
ゾアハンター 6
ゾアハンター
「あなたも男なら……『黒川丈』なら、闘うことの意味を知りなさい」
十三人の関根杏子――。
丈が見た光景を端的に表現すればそうなる。だが、違う。
なぜなら幼い彼女たちは、銀色の髪をなびかせ碧色の瞳を煌めかせながら、まるで戯れるかのように……人を喰らうからだ。
「ゴースト、てめぇ……」
少女達を待ち受ける白いスーツの男に向かって、丈は呻くように呟く。
「なにをやってやがる……」
「食べてあげるの、人間みんな」
応えたのはレムレスだった。ゴーストにそっと寄り添いながら、彼女は言葉を継ぐ。
「人間の代わりに、あたし達が『人』になるんだもん」
二人の戦いが新たな局面を迎える!