
オルキヌス 稲朽深弦の調停生活
憧れの幻獣調停員となった深弦。
でも、出会う幻獣は期待の斜め上をいく超個性的な面々ばかりで!?
「演奏会ってことは、歌ったり楽器を弾いたりするんですか?」
「しますよー。見てみますか?」
そう言って目の前の美しい人魚が岩陰から取り出したのは――なぜか一台のノートパソコンだった!?
「電源はそこにラインを引いてるです」
「インフラの整った砂浜だなぁおい!」
幻獣(オルカ)が棲む島オルキヌスに調停員として赴任した稲朽深弦。その職務は、オルカ間のトラブルを調停することだ。
だが、実際に出会うオルカは予想の斜め上をいく面々ばかりだし、師事するはずの先輩調停員・秋永壱里は失踪中!?
言葉を武器にオルカたちとわたりあう、駆け出し調停員のネゴシエーション・コメディ開幕!!
第1回GA文庫大賞・奨励賞受賞作!