数学は相対論を語る
『数学は世界を変える』の著者リリアン・リーバーが、詩的な文章と必要最小限の数式を使って、相対論の真の姿を解き明かす。アインシュタインが絶賛した、不朽の名著。
「数学をまったく使わない相対論の『一般向け』の説明が、数多く書かれている。でもその中で一番優れているものでさえ、初学者に相対論がどんなものかについて十分な理解を与えられているかどうか疑わしい。数学の言語で表現すればとても明快な事柄が、ふつうの言語では「神秘的」に聞こえるものだ。」(本書「はしがき」より)
本書は、『数学は世界を変える』の著者 リリアン・リーバーにによる、相対論の解説書です。リーバーの本の特長である、詩的な文章と夫ヒュー・グレイ・りーバーのユニークなイラストを使って、相対論とは何か、その本質をわかりやすく解説しています。特に、一般読者が相対論を正しく理解するためには、最小限の数式を使用することが必要という見地から、一定レベルの数式を掲載しています。これにより、数式を使わない解説書では、比喩的なイメージでしかとらえることができかった相対論が、より明確かつ正確に理解することができます。相対論とは何かを知りたい人、面白い数学書を読みたい人にとって最良の一冊です。
パート1 特殊相対論
1. イントロダクション
2. マイケルソン=モーレーの実験
3. 基本的な考え方の再検討
4. 治療法
5. 困難の解決法
6. 治療法を施した結果
7. 4次元時空連続体
8. 相対論のいくつかの帰結
9. 論理のポイントとまとめ
10. 導入部
パート2 一般相対論
11. 等価原理
12. 非ユークリッドの世界
13. 空間の勉強
14. テンソルとは何か?
15. 座標系の変化がテンソルに与える影響
16. とても役に立つ単純化
17. テンソルの演算
18. 物理的な実例
19. 混合テンソル
20. 縮約と微分
21. 小文字のg
22. 最後の回り道
23. ついに曲率テンソル
24. 曲率テンソルは何に使うのか?
25. 大文字のG、あるいはアインシュタインの重力の
26. アインシュタインの重力の法則とニュートンの法
27. アインシュタインの重力の法則はどうやって検証
28 .困難に打ち勝つ
29. 「プリンであることの証明」
30 .惑星の軌道についてさらに
31. 水星の近日点
32. 光線の曲がり
33. 光線の曲がり(続)
34. 3番目の「決定的な」現象
35. まとめ
教訓
知りたいだろうか?
原子爆弾