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ディズニー キセキの神様が教えてくれたこと

鎌田 洋:著者

なぜ、ディズニーランドには奇跡が満ちあふれているのか? その秘密を知っているのが、ディズニーの〝キセキの神様〟だった。本書は、ディズニーという聖地に引き寄せられる人々の出会い、その出会いが生み出す奇跡を描いた、涙なしには読めない感動物語。

■目次:
第1話 約束のパレード
第2話 ティンカーベルの名刺入れ
第3話 喜びという名のキッチン

定価:1,210円(本体1,100円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2016年4月22日(金)
  • ISBN:978-4-7973-8640-0
  • サイズ:四六 カラー+1色
  • ページ数:232
  • 付録:-
第1話 約束のパレード

僕は、女の子に「18歳になれば誰でもディズニーのエンターテイナーオーディションを受ける資格ができること、基本的に毎年オーディションがあること、ダンサーさんに手紙を出したいときはパーク内のメールボックスに投函するといいこと」などを教えてあげた。

女性ダンサーさんは音楽を身にまとい、風や光と一つになって踊っていた。観ているひとりひとりの命に元気の火種を投げ込んでいくような、全身からほとばしるエネルギーに打たれ、私はその場を動けなかった。

もちろん、自分の夢は消えたわけじゃない。でも、夢を追うことだけでなく、目の前のゲストの心にキラキラの明かりを灯すことも自分にとって大切な喜びになったのである。

第2話 ティンカーベルの名刺入れ

シェフがコックコートの下のポケットから取り出したのは、懐かしいティンカーベルのイラストが刻まれた特別な名刺入れ。彼は、この名刺入れをいつも肌身離さず持ち歩いているのだという。

どうやら本当にグランマ・サラのキッチンの井戸をふたりで確かめに行って、彼女も食べたかったオムライスを食べることができて満足したらしい。そのことを、わざわざ僕のいるトゥモローランド・テラスにまで戻ってきて報告に来てくれたのだ。

「それに俺、聞いちゃったんです」

「聞いたって、何を?」

「オーナーがここの店、閉めるって言ってたのを。この前、内田さんが休みのときにマネージャーと話してましたよ。聞いてないんですか?」

第3話 喜びという名のキッチン

「僕がキャストをやってたトゥモローランド・テラスのハンバーガーだって、ジューシーでおいしいけど特別な高級さを売りにしてたわけじゃない。でも、ゲストは友人や恋人や家族と一緒にわくわくした気持ちに包まれて、キャストにも笑顔をもらって、それがすごく幸せな味になって感じられたんだと思う。」

(いいか、内田。ゲストにはどんなときも「ノー」とは言うな。ゲストが困っていることや楽しみにしていることならなおさらだ)

ディズニーのキャスト時代、先輩キャストから言われた言葉がどこからか聞こえてきた気がした。

誕生日会の最後には、調理場に入っていた僕やスタッフみんなで木村さんファミリーを囲んで記念撮影もした。撮影を終えると、僕は木村さんから握手を求められた。お母さんの目にはうっすら

涙が浮かんでいる。

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著者紹介

鎌田 洋(かまた ひろし)
1950年、宮城県生まれ。商社、ハウスメーカー勤務を経て、1982年、(株)オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカストーディアル・キャストを育成する。その間、ウォルト・ディズニーがこよなく信頼を寄せていた、アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー、チャック・ボヤージン氏から2年間にわたり直接指導を受ける。その後、デイカストーディアルとしてディズニーのクオリティ・サービスを実践した後、 1990年、ディズニー・ユニバーシティ(教育部門)にて、教育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成する。1997年、(株)フランクリン・コヴィー・ジャパン代表取締役副社長を経て、1999年、(株)ヴィジョナリー・ジャパンを設立、代表取締役に就任。著書に『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』『ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと』『ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと』『ディズニー おもてなしの神様が教えてくれたこと』『ディズニー ハピネスの神様が教えてくれたこと』(以上、SBクリエイティブ)、『ディズニーの絆力』(アスコム)がある。

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