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[Si新書]植物の生きる「しくみ」にまつわる66題

田中 修:著者

はじまりから終活まで、クイズで納得の生き方

植物たちは、毎年、季節の流れに合わせて生涯の営みを続けています。私たちにとって、そのような姿は見慣れたもので、何がどのようにおこっているのか、深く考えることはあまりありません。 でも、「なぜ、葉っぱは緑色に見えるのか」などと、改めて考えてみると、植物たちが生きていくために身につけている工夫が見えてきます。

たとえば、さまざまなタネが芽を出し、たくさんの花が咲いて、私たちの入学式や入社式も行われる春は、”はじまりの季節”です。しかし一方で、暑い夏に向けて姿を消していく植物も多くいます。そのような植物たちにとっては、春は、”終活の季節”といえるでしょう。 このように、春夏秋冬それぞれに、植物たちは象徴的な現象を見せてくれます。

そこで、本書では、春、夏、秋、冬の順に、植物の”一生懸命な生き方”にかんする問題をお出ししていきます。クイズ感覚で楽しみながら、季節の移り変わりに沿って、植物たちが行っていく営み、その裏に潜むしくみを知っていただけたらと思います。

●春の章
なぜ、多くの草花は、春に花を咲かせるのでしょうか?
タネをまかないのに、芽が出ることはあるでしょうか?
なぜ、春に多くの雑草が芽を出すのでしょうか? ・・・ほか

●夏の章
植物たちは、夏の強い日差しと暑さに悩むのでしょうか?
動物に食べられるという”宿命”に、植物は対処しているでしょうか?
暑い夏に、野菜をビニールハウスで栽培する主な目的は何でしょうか? ・・・ほか

●秋の章
草花にやさしい声をかけて育てたら、どのような花が咲くでしょうか?
きれいに紅葉するには、どのような条件が必要でしょうか?
なぜ、台風のあとに、サクラの花が咲くことがあるのでしょうか? ・・・ほか

●冬の章
なぜ、寒さを乗り越えた野菜は、甘いのでしょうか?
なぜ、冬の夜に、電灯で照明される温室があるのでしょうか?
なぜ、切り花は、冬の寒い室内で、長持ちするのでしょうか? ・・・ほか

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2019年6月15日(土)
  • ISBN:978-4-8156-0144-7
  • サイズ:新書
  • ページ数:192
  • 付録:-

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著者紹介

1947年、京都府生まれ。京都大学農学部卒業、京都大学農学研 究科博士課程修了。その後、スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理工学部教授などを経て、現在、甲南大学特別客員教授。 著書に『植物はすごい』『雑草のはなし』 (ともに中公新書)、、 『植物のあっぱれな生き方』(幻冬舎新書)、『植物は人類強の 相棒である』(PHP新書)、『植物のかしこい生き方』 (SB新書) 、『入門たのしい植物学』 (ブルーバックス)、『植物学「超」 入門』『葉っぱのふしぎ』(サイエンス・アイ新書)などがある。

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