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天使の甘い罠

ジェス・マイケルズ、レダ・スワン、ジュリア・テンプルトン:著者 / 文月梨乃、森本花梨、喜多川愛:訳

絶世の美女から、愛人のふりを頼まれた警官の運命は? さまざまな時代を舞台に、匂い立つようなロマンスを味わえる珠玉のヒストリカル・アンソロジー。

19世紀のロンドンを舞台に失脚した元ボウ・ストリートの捕り手と、高級娼館の女主人で堕天使さながらの美貌を誇るヒロインの愛を描いた表題作のほか、さまざまな時代を舞台に匂い立つようなロマンスを味わえる、粒ぞろいのヒストリカル小説三篇。

●天使の甘い罠
1815年のロンドン。失脚した元ボウ・ストリートの捕り手(治安判事直属の警官)、バレンタインは娼館の女主人アラベラから呼び出され、高級娼館を訪れていた。姿を現したアラベラは、噂にたがわぬ堕天使さながらの絶世の美女。1カ月前から脅迫の手紙が届き始め、命を狙われているので身辺警護を頼みたい、だが、そのことを公にしたくないので愛人のふりをしてほしいという……

●誘惑のゲーム
ヴィクトリア朝時代のロンドン。牧師の娘として生まれたサラは、父を亡くし、帽子職人の職も失って途方に暮れていた。もう通りで身売りするしかないのだろうか。そんなとき、食事に入ったマダム・アースキンのコーヒーハウスで、”フリート街のクサリヘビ”の異名を持つ記者のトムと出会う。議員であるエディントン卿のスキャンダルを取材しにきていたトムは、うぶで純真そうなサラに、このコーヒーハウスは高級娼館だと告げた。サラはショックを受けるが、生きるために娼婦としてここで働こうと決意する……

●恋人は時のかなたに
ロンドンの美術館で働くテリは、婚約者エリオットの浮気現場を目撃して、失意のうちに自宅を飛び出した。向かった先はスコットランドの古い修道院。そこには13世紀の領主ブロカン・ダグラスが、弟トリスタンを殺したアンガス・マクレランへの復讐として、アンガスの娘アナベルをさらったという伝説が残っていた。好奇心を抑えきれず、いわくつきの間の扉を開くテリ。扉が開いた瞬間、激しい頭痛が彼女を襲い、目の前が真っ暗になった……

■著者紹介
ジェス・マイケルズ
Jess Michaels
ヒストリカル・ロマンスを中心に発表している作家。ジェンナ・ピーターセンの名前でもロマンス小説を書いている。

レダ・スワン
Leda Swann
レダ・スワンは作家コンビ(夫婦)のペンネーム。ともにニュージーランドの海岸沿いにある小さな村で暮らしている。

ジュリア・テンプルトン
Julia Templeton
ワシントン州在住。スパイスの利いたヒストリカルやタイムトラベル、パラノーマル、現代ロマンスなど幅広い作品を手がける。

定価:924円(本体840円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2008年12月18日(木)
  • ISBN:978-4-7973-4934-4
  • サイズ:文庫
  • ページ数:424
  • 付録:-

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