競技用ライフルのグリップ

ライフル射撃競技専用銃は「グリップ」の前面がほとんど垂直で、狩猟用の銃に比べて著しく太くなっています。競技用ライフルのグリップは握ってはいけないのです。ライフルの精密射撃では、広い面積をもったグリップにかけた手全体で、銃を銃の重さほどの力で肩に引きつけるのです。
ハンティング銃のグリップ

競技用ライフル銃のグリップと正反対の性格をもつのが「ストレート・グリップ」です。英国製の水平2連の散弾銃に多いので「イングリッシュ・ストック」とも呼ばれていますが、旧式のライフル銃にも見られます。古風な水平2連銃には引金が2つあります。
キャスト・オフ

たいていの銃は右利き用ですから、右折れに曲がっていて、これを「キャスト・オフ」、左利き用の場合は左折れに角度がついていて「キャスト・オン」といいます。特に散弾銃のように、すばやく構えてスナップ・ショット(速射)もある銃には欠かせないもので、散弾銃には深いキャスト・オフがつけられています。
自動拳銃の操作

スライドはバネの力でふたたび前進し、弾倉から1発の実包をすくい取って薬室へ送ります。最初の1発だけは手動でスライドを引いてやる必要がありますが、2発目からは発射の反動を利用してカラ薬莢を抜きだし、次の実包を薬室へ押し込むのを自動でやってくれます。これが自動拳銃というわけです。
自動拳銃

薬室、つまり「弾が銃身へ自動的に送り込まれる」のが自動拳銃です。リボルバーもダブルアクションならば、引き金を引くだけで6発、7発と詰めてあるだけの弾を速射できます。6連リボルバーならば6つの薬室へ指で実包を装填しています。自動拳銃は、薬室へ実包を送り込み、発射後カラ薬莢を抜きだすのが自動なのです。
ダブルアクション自動拳銃

自衛隊が使っている9mm自動拳銃SIG-P220を始め、世界各国の軍用拳銃にいたっては、ほとんどがダブルアクションです。ダブルアクションの自動拳銃は、薬室に実包を装填したあと、指で撃鉄をつまんで引き金を引くという操作をしなくても、たいていの銃は「デコッキングレバー」を押せば、安全に撃鉄が倒れるようになっています。