①イヌの寿命を人の時間で計らない

イヌの平均寿命は約15歳。日本人の平均寿命は約84歳。イヌの1年は人の5.6年に相当します。もし、あなたやあなたの家族が「あと5年半生きるチャンスがある」と言われても治療をやめますか?
②イヌの老化が現れる主な部位

加齢は感覚器の衰えを引き起こします。また、筋肉や靱帯、軟骨、骨、皮膚なども弱ってきます。がん(悪性腫瘍)が発生する確率も高くなります
③変形性関節症

上の写真は腰椎の変形性関節症。各腰椎の間が「ブリッジ」と呼ばれる変形した骨でつながってしまっているのがわかります。下の写真は正常な腰椎
④老犬の散歩は無理をしない

イヌ自身がよほど行きたがらないかぎりは、散歩から早めに戻りましょう。散歩の距離はイヌによってまちまちですが、私は元気なころの半分ぐらい、あるいはバテ始める距離の7割くらいで切り上げることをお勧めしています
⑤踏み台のイメージ

踏み台はイヌが4本の肢で無理なく立てる広さが必要です。1段の高さはイヌの手首や足首より低く、最悪でもひじやひざより低くしてください。ジャンプするようでは高すぎます
⑥イヌの認知障害の症状

14歳以上だと上の症状が2つ以上あてはまるのは70%。なお、人用のものになりますが、抗酸化作用のあるサプリメント、メラトニンや抗うつ剤を使うこともあります