39種類の石を色ごとに紹介、380以上の図版で解説

川原や海辺のような、比較的行きやすいところで見つけた鉱物を中心に紹介。鉱物と同様に、探すとおもしろい化石などの石も紹介しています。
実際の姿をさまざまな写真で

同じ種類の石でも、いろいろな色や形があるというのは、おもしろいものです。立派な標本だけを参考にするのではなく、川原や海辺にあった多くの石を見ることで、理解が深まり、鉱物探しにも役立ちます。
サファイア

日本にも、ガラスのような透明感があってきれいな青色をした、まさに宝石のサファイアが見つかる川があります。大きくても3mmほどですが、青い色が目に入ったときの感動はなかなかのもの
ヒスイ

ヒスイはもともと白色ですが、オンファス輝石という鉱物が混ざると、きれいな緑色になります。新潟県や富山県の「ヒスイ海岸」と呼ばれるところには、ヒスイを求めて人々が集まります。
金

山吹色をした金は何とも魅力的です。砂金採り体験ができる場所を訪ねたり、近くの川で試してみたりと楽しめます。探していて、最後にキラッと光るものが見えると、ドキッとしてしまいます。
菱マンガン鉱

写真のような石を川原で探しても見つかりません。表面のマンガンが酸化し、真っ黒の二酸化マンガンになっているためです。ただ、その中からピンク色が現れると、思わず声を上げてしまう美しさです。
針鉄鉱

針鉄鉱にはさまざまな種類がありますが、高師小僧(たかしこぞう)と呼ばれる、棒状で中空のものは特に目を引きます。植物の根のまわりに針鉄鉱がまとわりついてできたものです。
方鉛鉱

方鉛鉱は鉛を含み、ピカピカ光っています。また、手にもつと、ずっしりと重く感じるはずです。この比重が大きい特性をいかして、放射線遮蔽(しゃへい)材にも使われています。
石ができた経緯やたどってきた歴史も

「なぜその石がその色、形でそこにあるのか?」を考えるのも楽しいでしょう。ルーツを知っていれば、川原や海辺で見つけやすくもなります。
名所にある岩も紹介しています

小さな宝石のような石だけでなく、寺や景勝地にある有名な大岩、建築に使われる石材なども紹介しています。近くを通ったときにはぜひ。
実際に探しに行くときには

巻頭や巻末で、探しにいくときのコツや特にお勧めの場所をそっとお伝えします。自分だけの石を探しに、出かけてみましょう!