著者紹介
本書『素顔のアジア』は、タイトルに表されているとおり、アジアを旅した著者がそれぞれの土地で出会った風景、人、生活を写真に収め、その出会いを通じて感じた思いを文章にまとめたフォト&ドキュメントです。著者の三井昌志氏は、初めての著書『アジアの瞳』(スリーエーネットワーク刊)が写真集としては異例のヒットとなっています。その後も旅を続け、多数の写真と共に彼自身の経験や気持ちを素直に綴ったものが本書です。今回の舞台は、スリランカ沖大地震による津波後のスリランカとインドネシア、内戦終結後のアフガニスタン、かつてであった少女との再会を果たしたネパール。決して豊とは言えない環境の中で、力強く生きる人々のありのままの姿が瑞々しく描き出されています。また、彼のライフワークであり、前書でも多く掲載されたそれぞれの国で出会った美少女の写真も多数収録。飾り立てた美しさではとうてい表せない、自然な美しさをたたえた少女たちの表情もみどころです。私たちが忘れてしまったもの、何かと引き換えに失ってしまったものが、この本の中にはあります。