
[Si新書]ビックリするほど素粒子がわかる本
クオークはどうして姿を見せないのか? ニュートリノはなぜ地球を突き抜けるのか?
20世紀、科学技術の進歩により、クォークとニュートリノという物質を構成している基本の要素、物の成り立ちの素粒子が判明した。ただ素粒子の本質を理解するのは、物理好きであっても、かなり難しいはず。そこで本書は、数式を使わず、絵と言葉でその本質がわかるようにまとめあげた。数ある素粒子本の入門的な位置づけをめざした本書で、ぜひ素粒子の扉を開いてほしい。
第1章 物質の成り立ちと基本要素
第2章 原子核の成り立ち
第3章 巨大なエネルギーの放射線と原子力
第4章 超々微小なフェムトの世界の素粒子
第5章 ニュートリノの正体
第6章 宇宙の誕生と素粒子・原子核の生成
■著者紹介
1936年茨城県生まれ。東京大学理学部物理、同大学院卒。理学博士。東京大学、ワシントン大学、コペンハーゲン大学、カルフォニア大学客員教授、大阪大学・大学院教授、核物理研究センター長、ワシントン大学客員教授、国際高等研招聘学者、国際基督教大学記念教授、高輝度光科学研究センター参与などを歴任。専門は素粒子・核分光物理。ニュートリノ二重ベータ分光研究で島津賞。現在、大阪大学名誉教授、チェコ工科大学客員教授。おもな著書に、『絵で見る物質の究極』(講談社ブルーバックス)、『クォーク・レプトン核の世界』(裳華房)、『原子核分光』(オックスフォード、英文)などがある。