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[Si新書]身近にある毒植物たち

森 昭彦:著者

“知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み

道の傍らや庭の隅、身近な野や山の奥でひっそりと、あるいはあでやかに伸び咲き誇る、草や花たち。いずれも美々しく、そしてときどき、なんだかおいしそう。けれど一口で昏倒に至る植物、あるいは触っただけでとんでもない事態を招く植物もあるのです。毒にも薬にもなるもの、野菜や山菜と間違えられやすいもの、よく見かけるようになった園芸植物など……。その恐ろしい世界を、詳しい記録や美麗な写真とともにご紹介します。事故を防ぐためのポイントもバッチリ解説。

■目次:
序章 忘れられがちな【植物の自然毒】
第一章 致死性の身近な植物毒
第二章 重大事故を起こす園芸植物
第三章 取扱い注意の身近な植物

定価:1,100円(本体1,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2016年6月16日(木)
  • ISBN:978-4-7973-5345-7
  • サイズ:新書/フルカラー
  • ページ数:192
  • 付録:-
ジャガイモ

日本でもっとも中毒率が高い植物がジャガイモだ。ソラニンが人体に入ると、腹痛、嘔吐、下痢、めまいを起こす。絶対に避けるべきは、小さなイモと、光のあたる場所に長時間置いたイモの利用。迷ったら使わないこと。有毒成分のソラニン、チャコニン類は茹でたくらいでは分解されないことを覚えておきたい。

ドクダミ

広く利用され、便通を促す作用が見られるが、生来、お腹が弱い人には向いていない。腎機能が低下している人は、日常的に利用すると高カリウム血症を誘発しかねず、注意が必要。光過敏症誘発物質を含み、本種を継続摂取することで、日光にあたったときに皮膚炎を生じる場合がある。

トマト

果実の通常利用は安全だが茎葉を料理やハーブティーで利用すると悪心、胃腸障害、めまいなどを起こすことが知られる。トマトを最大限に活かすのは、加熱調理が最適です。完熟果実には抗酸化作用が高いリコペン、ビタミン類が豊富で、抗がん作用について医薬研究論文が引きも切らない。

チョウセンアサガオ

住宅地や畑でごく普通に育てられているけれど、デビルズ・トランペットの別名は伊達ではない。チョウセンアサガオの根は吐き気、腹痛、身体のしびれの後、舞踏病様運動、言語障害、幻覚および錯乱状態に陥る。インドでは種子を砕いたものをヨーグルト状の飲料に混ぜて喫食することがあるが、多くの人が昏倒するという。

チューリップ

この球根、食用種のものはしばしばお菓子にされる。食べたことがあるけれど、ユリ根と同じく、心地よい歯ごたえ、ほのかな甘味が特徴。たいていは問題にならないが、敏感な人は避ける必要がある。継続的、大量に扱う従事者は慢性的な接触皮膚炎を起こしやすい。ビニール製の手袋では何の保護にもならず、少なくともゴム手袋を着用したい。

スイートピー

多彩な花色のスイートピーは、その人気は不動。種子にはβ-アミノプロピオニトリルなどが含まれ、これが神経毒として悪さをする。神経毒性があり、継続的摂取や過食によって急激な脱力感、末端部のしびれ、知覚異常、痙攣、歩行困難を起こす。マメを食用としている地域が実在するも、安易に信じ込んで試すのは控えたい。

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著者紹介

森 昭彦(もり あきひこ)
1969年生まれ。サイエンス・ジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家。おもに関東圏を活動拠点に植物と動物のユニークな相関性について実地調査・研究・執筆を手がける。著書にサイエンス・アイ新書『身近な雑草のふしぎ』『身近な野の花のふしぎ』『うまい雑草、ヤバイ野草』『イモムシのふしぎ』(SBクリエイティブ)や『ファーブルが観た夢』(同社刊)などがある。

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