
- ISBN:
- 978-4-7973-5637-3
- サイズ:
- 新書/フルカラー
- ページ数:
- 224
- 付録・付属:
- -
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おすすめのポイント
野や山、いやもっと身近なところに、おいしい雑草や野草が生えています。そんな宝物を見つけて、おいしく調理して食べたときの喜びは格別です。ただ、似て非なる危険なものもなかにはあるのです。その見分け方の秘訣を、本書でバッチリ解説していきます。
第1章 生と死のロンド~おいしい山菜はこちら。ああ、そっちはものすごい毒草ですから~
羹に懲りて膾を吹く――プロローグ
雑木林で高級和食を――オオバギボウシ・コバギボウシ
タイムリミットは30分――バイケイソウ・コバイケイソウ
猛毒草は「思いのほか美味」――ハシリドコロ
良薬はほろ苦く美味――フキの仲間
失われた名医のレシピ――フクジュソウ
果てしなくマズい劇薬――ヤマトリカブト
食えるヨモギ、食えないヨモギ――ヨモギ・オトコヨモギ
もうカッコウが鳴いたから――セリ・キツネノボタン
天国への階段――ギョウジャニンニク・ドイツスズラン
道くさ喰ってぼけ防止――ノビル・スイセン
猛毒草と高級スパイス――イヌサフラン・サフラン
道ばた毒草ガーデン――ヒレハリソウ・ジギタリス
基本毒草。ときどき山菜――エンゴサクの仲間、ケマンの仲間
毒蛇たちの甘味な誘惑――マムシグサの仲間
第2章 美食倶楽部~その雑草、結構ウマいです。ええ、食べ方はですね~
鬼も十八、番茶も出端――プロローグ
脂料理にちいさなクレソン――タネツケバナ・オオバタネツケバナ
生春巻きと天ぷらでお片づけ――ドクダミ・ツルドクダミ
スズメのお茶うけ――カタバミの仲間
そっくりだけど風味は両極――ヤブガラシ
浜辺のお野菜――ツルナ・ハマダイコン
完全武装の美味なる巨塔――ハマアザミ・フジアザミ
元・観賞用植物の味わい――ハルジオン・ヒメジョオン
道ばた野菜の世代交代――イヌビユ・ホソアオゲイトウ・アオビユ
道くさソラマメ道中――カラスノエンドウの仲間
陽だまりタンポポ一家――コウリゾナ・セイヨウタンポポ
栽培が奨励された雑草――ノゲシ・オニノゲシ
絶品! 道ばたマメの旅――ナンテンハギ・クサフジ
意外とウマい道ばた名医――オオバコ・ヘラオオバコ
この難問も宵の口――マツヨイグサの仲間
召しませかわいい顔色を――ヒルガオの仲間
近未来SF世界的「春菊」――ダンドボロギク・ベニバナボロギク
ボクボクとしてしっこらしっこら――ギシギシ・エゾノギシギシ
雑草でフレンチなエスプリを――スイバ・ヒメスイバ
――野いちごたち――
最高級の甘い香水――シロバナノヘビイチゴ・エゾノヘビイチゴ
路傍の果樹園――クサイチゴ・モミジイチゴ
風変わりな大人のイチゴ――ナワシロイチゴ・フユイチゴ
第3章 山中放浪記~身近な野山はさらに絶品。いやあ、食べ方も風変わりでしてね~
山葵と浄瑠璃は泣いて誉めろ――プロローグ
あぁ、あこがれの「スミレのトロロ」――スミレの仲間
きわめてマズいワサビの味わい――ワサビ・ユリワサビ
うまい提灯、まずい風鈴――アマドコロ・ナルコユリ・ホウチャクソウ
食卓のジジババ賛歌――ジイソブ・バアソブ
香味豊かな美食家ハーブ――ノダケ・シャク
山の鬼婆はホクホクと――オニユリ・ウバユリ
幻獣「淫羊」のものすごい霊験――イカリソウの仲間
山野のお宝「青い鐘」――ツリガネニンジン・ソバナ
あぁ、またも垂涎「ミズトロロ」――ウワバミソウ・アオミズ
華麗なる「コウモリの一族」――カニコウモリ・モミジガサ
「永遠の幸福」は他力本願――ミズヒキ・ギンミズヒキ・キンミズヒキ
山菜版「クサヤの干物」――オミナエシ・オトコエシ
水辺の珍味は「万葉の野菜」――ミズアオイ・コナギ
――珍味中の珍味――
潜って逃げるよ山の美味――カタクリ
解毒薬なのに食べると毒薬――オキナグサ
疫病悪鬼を追い払う珍味――オケラ
峻厳なる深山の「幻の味」――クロユリ
■著者:
1969 年生まれ。サイエンス・ジャーナリスト。ガーデナー。自然写真家。おもに関東圏を活動拠点に植物と動物のユニークな相関性について実地調査・研究・執筆を手がける。著書に『身近なムシのびっくり新常識100』『身近な雑草のふしぎ』『身近な野の花のふしぎ』(サイエンス・アイ新書)、『ファーブルが観た夢』がある。
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