①昔の全世界のイメージ

7世紀ごろのインド人が考えていた世界は、大きな亀の上に乗った小さな象が、おわん状になった世界を支えていた
②十字桿とその測量方法

十字桿は、長い物差しと、直角につけられた短い物差しからなる。長い物差しを水平線に向け、短い物差しを前後に動かして測定対象の太陽などの目標に合わせて、高度を測るしくみ。観測された太陽高度と「太陽赤緯表」(太陽が真南にある、南中時の太陽高度を表にしたもの)を照合すれば、正確な緯度がわかる
③条里制

条里制は、奈良時代に行われた土地区画整理といったもの。1町(約109m)×1町からなる「坪」をベースに整然と区画された。当時のようすは、現在でも地形図から比較的容易にわかる
④検地のイメージ

検地役人、百姓代表などの立ち会いのもとで、田畑に「間縄」と呼ばれる物差しが、十字(縦と横)に張られて、土地1枚ごとに面積が測量された
⑤不整形な形の土地の面積の求め方

不整形な土地は四角形に見立てて、十字を測って面積とした
⑥「量盤」を使用した距離の測り方

1. Aで、量盤の角(縦)を使用して、目標とする樹木方向を見とおす
2. 量盤のもう一方(横)を見通した先の、一定間隔の地点にBを決める
3. AとBの間の距離を測り、距離を縮尺倍して、量盤に点bを記す
4. Bに移動して、量盤の横方向をAに向ける
5. その状態で量盤に書かれた点bから、目標とする樹木方向を見通して定規などで線を引くと、量盤に三角形の形ができる。三角形の頂点までの長さを縮尺倍すると樹木までの距離がわかる
⑦まわり(廻り)検地のイメージ

まわり検地は、ひと回りした形の道線法。目標方向の方位を磁針によって、距離を間縄などで測定し、これを次々と繰り返しては、結果を「野帳」に記録し、野帳の内容を図に表現して、土地全体の形状を把握する
⑧間縄と鉄鎖

距離の測定には、その一歩が約69cmであったという忠敬の「歩測」も用いたが、正確に測量するため「間縄」や「鉄鎖」が多く使用された
⑨道線法の誤差を減らす

道線法を大きな輪のようにして誤差を減らした