イヌの「困った!」を解決する
おやつがないと言うことを聞けないの?飼い主を咬むのはナメているからなの?
イヌは現在、番犬から家族の一員として飼われるようになりつつある。その結果、以前は無視されていたイヌの問題行動に悩まされている飼い主が増えている。本書では、イヌ本来の行動を科学的に理解し、問題行動が起こる原因、対策法を解説していく。
一般社団法人『ペットフード工業会』によれば、イヌを飼っているのは全世帯の30%(2007年度)、1310万匹(2008年度)にも達する。番犬から家族の一員として飼われるようになりつつあるイヌは、人と密接して暮らすようになってきた。その結果、以前は無視されていたイヌの問題行動に悩まされている飼い主が増えている。飼いイヌが公共の場で吠えたり、攻撃性を示したり、ほかのイヌや人を咬んだりするような深刻な問題が起これば、イヌを飼い続けられなくなることもある。そこで本書では、イヌ本来の行動を科学的に理解し、イヌに多い問題行動、それらの問題行動が起こる原因、そしてその対策法まで、実際のケースを挙げながら、わかりやすく説明していく。
第1章 イヌの問題行動とは?
第2章 攻撃行動を解決する
第3章 不安恐怖行動を解決する
第4章 排泄問題を解決する
第5章 飼い主と意思の疎通ができるようにする
第6章 イヌを飼う前に大切なこと
■著者:佐藤えり奈
京都府生まれ。ミネソタ大学生物科学部生態進化行動学科卒業。生物学、動物の生態・行動学を学んだのち、英国のピーター・ネヴィル博士師事のもと、COAPE(Centre of Applied Pet Ethology)にてコンパニオンアニマルの心理学・行動学を学ぶ。現在、京都と東京都の日本大学発のベンチャー企業であるスノードリーム株式会社にて、イヌの問題行動を解決するペット心理行動カウンセラーを務める。飼い主向け・獣医師向けセミナーを行うほか、『いぬのきもち』(ベネッセコーポレーション)の監修なども行っている。