イヌを飼い始めると、かわいらしいしぐさに癒されます。ところが、そのときのイヌの本音は意外に知らないことが多いのです。本書は、長年イヌと生活をともにし、その心理を知り尽くした著者が、イヌ語の理解のしかたを教えてくれます。 愛犬の反応、しぐさ、行動は、人間の言葉でいえば、1つひとつの単語と考えることができます。それを読み取ることができれば、彼らの心理状態やストレスのぐあいを知ることができます。
本書は、そうした“イヌ語の辞書”のようなものですが、言葉の成り立ちや隠された意味などにも言及しています。イヌとのいい関係を築くために、彼らの“声”に耳を傾け、豊かなふれあいを大切にし続けてほしいと思います。

■目次：
第1章 生理的な反応を見る
1-1 目の色が変わる
1-2 体が硬直する
1-3 手足が震える など

第2章 表情の変化を見る
2-1 目を丸くする
2-2 白目が見える
2-3 視線を外す など

第3章 仕草を観察する
3-1 シッポを上げる
3-2 シッポを下げる
3-3 シッポを振る など

第4章 行動を観察する
4-1 距離をとる その①
4-2 距離をとる その②
4-3 止まる など

第5章 問題行動を分析する
5-1 地面に体をこすりつける
5-2 本気で噛みつく
5-3 かじる など

第6章 吠えを考える
6-1 吠える
6-2 鼻を鳴らす
6-3 外にいるイヌが家の中に向かって吠えている など