
おすすめのポイント
人間はどこまで耐えられるのか?
人間の能力はどこまで伸ばせるのか?
生理学、心理学、運動学、生物学、物理学、化学、栄養学などの観点から、人体の限界を図解イラストで解説。
人体の限界を知り、健康的な生活を送るための画期的な科学教養書。
■目次:
第1章 運動機能
第2章 神経機能
第3章 心理機能
第4章 代謝機能
第5章 適応機能

視覚の限界
白い紙を照らしたときに対象物を識別できる限界を示したもの。照度は光源によって照らされている面の明るさの程度を示し、輝度は光源のまぶしさを示す光量で表される。輝度の単位はカンデラ。

聴力の許容限界
世界保健機関(WHO)による聴覚障害の基準では、25dB以下を聞き取ることができれば障害なし、1m離れていて普通の声(26~40dB)を聞き取ることができれば軽度難聴、1m離れていて大きな声(41~60dB)でしか聞き取ることができなければ中度難聴としている。人間ドックの判定基準と考え合わせると、40dBあたりまでの聴力が許容限界。

跳ぶ能力
筋線維は速筋線維(白筋線維)のほうが遅筋線維(赤筋線維)よりも瞬発能力に優れていて、速筋線維の割合と垂直跳びの記録との相関は高い。筋線維特性は、トレーニングなどで変えることはできず、生まれつき決まっているので、高く跳ぶ能力もある程度は天性のもの。

潜る能力
スキューバダイビングよりさらに大深度に到達できる潜水方法がある。飽和潜水と呼ばれている方法である。高圧ガスを呼吸するとそのガスが身体に溶解する。その量はある圧力下では一定となり、それ以上溶解することはない。(飽和状態)。こういう状態であればその深度に長く滞在することができ、潜水効率がよくなる。ただし、浮上する際にはやはり減圧症に注意が必要である。

低体温の限界
深部体温が35℃を下回ると身体が激しく震え、30℃を下回ると震えは消失して身体が動かなくなり、意識も薄れていく。25℃以下になると仮死状態となり、20℃を下回ると心臓機能が消失し、生存できる確率が低くなる。低体温がどのくらいの時間続くかによっても変わってくるが、深部体温30℃が生命を維持するための限界低体温と考えてよい。

やけど
高温ではなく身体にとって心地よい温度であっても、長く接触しているとやけどが起こる。これは低温やけどと呼ばれる。タンパク質が変性する温度は42℃。42℃はお風呂の少し熱めの温度。この程度の温度であっても、6時間接触したらやけどが起こったという報告がある。44℃であれば3~4時間程度、46℃であれば30分~1時間程度でやけどする。圧迫を加えるとやけどするまでの時間は短くなり、50℃ならば2~3分でやけどの症状が出てくる。これらが低温やけどの限界温度・時間と考えてよい。
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