
なつかしのニアレトロ「昭和」 まぼろし商店街
高度成長期――それは、当時の子どもたちの手にも、デラックスな物質文化をもたらした。軍人将棋、ママレンジ、変身ベルトやシーモンキー…なつかしのオモチャ屋から始まり、雑貨屋、食料品店、百貨店などなど、ノスタルジックな子ども文化エッセイ。
モダン以前、レトロ以後……昭和30~40年代の日本の高度成長期に子ども時代を過ごした世代は、溢れる物質文化に育まれた最初の世代。大量生産、大量消費の黎明期、ノスタルジックな物モノを思い出せばきりがない。オモチャ屋では、軍人将棋、ママレンジ、仮面ライダー変身ベルトやシーモンキー。雑貨屋では、スワン型オマル、メンソレータム、マキロンやバナナ歯磨き。食料品店では、カラーそうめん、マルシンハンバーグ、江戸むらさきやカレールー。風呂や銭湯では、バスクリン、ウテナお子様クリームやシャンプーハット。デパートや百貨店では、バャリースオレンヂ、お子様ランチ、大食堂に屋上遊園地。駄菓子屋では、ラムネ、コラップガラナ、ホームランバーにコビトのチューブチョコ。文房具屋では、模様入りチリ紙、昆虫採集セットやジャポニカ学習帳。そして公園や空き地では、昔なつかしの落とし穴や鬼ごっこ。当時の商店街のどこかで目にした、なつかしいグッズたちを、子どもゴコロのままにふりかえるノスタルジック・エッセイ。あなたも一緒に、あの頃にもどってみませんか?
【目次】
第1章 オモチャ屋
第2章 雑貨屋
第3章 食料品店
第4章 風呂・銭湯
第5章 デパート・百貨店
第6章 駄菓子屋
第7章 文房具屋
第8章 空き地・公園