
ミラースケープ
有名な画家の工房で見習いとして働く13歳の少年メルは、ある事件がきっかけで絵の中の世界〈ミラースケープ〉に入りこんだ。そこで見たものは、全身緑の男やユニコーン、動物と道具を一体化させた生物などが暮らす不思議な世界だった!
13歳の少年メルは大画家のブレイクに才能を見出され、都で見習いとして彼の工房で働くことになった。都は五つの〈ミステリー組合〉に仕切られ、それぞれが「視覚」「嗅覚」「味覚」など五感に関するものすべてを扱い、住民たちは各組合に税金を納めて物を購入する仕組みになっていた。
ある日メルは視覚を扱う〈組合〉を訪れ、そこで密かに裏仕事を請け負っている男たちに追いかけられる。そのとき、メルは何者かに頭に袋をかぶせられ、見知らぬ場所に引きずりこまれた。
袋を取ったメルが見たものは、美しい草原、ユニコーン、そして全身緑の男と青の男だった。男たちは自分たちのことを他言しないよう頼み、メルを〈ネム王国〉に戻してくれた。あの世界はなんだったのか?
ある晩、ブレンクの工房をのぞいたメルは、彼が自分で描いた絵のなかに入っていくのを見た。メルは絵のなかに不思議なシンボルを見つけ、ふたたび絵のなかの世界〈ミラースケープ〉に入っていく!