
悪魔の調べ(下)
交錯する過去と現在の謎。秘法をめぐる戦慄の陰謀。百年後に明かされる「悪魔伝説」の真実とは?
嵐とともに悪魔がやってきて、魂が目覚める――その伝説を聞いたレオニーは、敷地内にある霊廟を訪れた。霊廟の壁には悪魔の姿が彫られ、天井にはタロットカードが描かれていた。そして祭壇の下には譜面があった。すべては伯父の本に記されていたとおりだった。レオニーは譜面に「霊廟 1891年」と記し、霊廟のことは秘密にするが、やがて彼女の家族に冷酷な殺人鬼の影が忍び寄る。
一方メレディスは、母親の形見の写真に写っていたのがレオニーとその兄だと突きとめた。さらに19世紀にレンヌ・レ・バンに「悪魔」が現われ、人々を惨殺したという伝説も……レオニーと悪魔伝説には何か関係が? しかし過去を探るメレディスに、危険な罠が待ち受けていた!
交錯する過去と現在の謎。秘法をめぐる戦慄の陰謀。百年後に明かされる「悪魔伝説」の真実とは?
■著者紹介
ケイト・モス<Kate Mosse>
女性作家の小説を対象とするオレンジ賞の創設者の一人であり、名誉理事を務める。2000年、芸術活動への功績が認められ、ヨーロッパ女性功労賞を贈られた。王立芸術協会会員。イギリスで100万部以上のセールスを記録するなど、世界的ベストセラーとなった『ラビリンス』のほか、2作の小説と2作のノンフィクションを刊行。
イギリスのウェストサセックス州とフランス南部のカルカソンヌの両方に家を持ち、家族とともに過ごしている。