カレーの世界史
もはや日本の国民食といっても過言ではない、カレー。
インドで生まれたこの料理は、イギリスから世界各地に広がって、それぞれの土地で、さまざまな影響を受けながら、独自の姿に変容していきました。
世界の人々は、カレーという「異文化」をどのようにとらえたのか? そして、われわれ日本人は、カレーをどのように受け入れたのか?
本書は、各地の食文化や宗教、社会制度を、「カレー」という食べ物を通じて読み解こうと試みました。
からいものは大好きな人も、苦手な人も、
世界史に興味がある人も、ない人も、
そして、カレーが好きな人もそうでない人も・・・・・・
褐色のスープが織りなす、美味なる世界に飛び込んでみませんか?
■本書の構成■
前菜
1皿目 カレーとインド社会
インド料理はマサラ(混ぜる)文化
インドカレーはどのように誕生したのか
カレーと宗教
カレーとカースト
カレーとアーユルヴェーダ
手食の正しいマナー
2皿目 カレーと世界史
世界を動かしたスパイス
ヨーロッパでの香辛料取引
あの香辛料はコロンブスの発見!?
ヨーロッパにカレーを伝えたのは誰?
知られざる「カレー」の語源
英国の○○廃止がカレーを世界に広めた
3皿目 世界のカレー
インド文化圏のカレー
東南アジアのカレー
欧州のカレー
海外から見たジャパニーズカレー
4皿目 日本人とカレー
最初にカレーを食べた日本人
遣欧使節団の仰天カレー体験
カレーが日本社会に浸透した2つの理由
日本にカレーを広めたインド人
カレールウ消費量No1はアノ県
スパイスカレー誕生の地