



「医食同源」の考え方が深く根付いているインド。体調が悪いときには、スパイスが持つ効能を利用して、不調を改善するような調合をする

16世紀、オランダ人のリンスホーテンは、自著に「インド人は、魚の煮汁を米にかけて食べている。その煮汁を『カリール』という」と書き残した。

西アフリカの黒人奴隷を乗せた船。イギリスは19世紀の前半に奴隷制度を廃止するが、この
政策がカレーの世界的な普及につながっていく。

南アフリカの港町・ダーバンで食べられている伝統料理「バニーチャウ」。くりぬいた食パンの
中に汁気のないカレーを流し込んでいる。なぜ、こんな料理が生まれたのか?(詳細は本書にて)

初めて「カレー」を日本語に訳したのは、誰もが知っている、あの人物! 1860年に著した著書の中でカレーを「コルリ」という名称で紹介した。

大阪発祥の「スパイスカレー」は、野菜炒めやピクルスなどの副菜を添え、スパイスをふりかけて食べるという不思議なカレー。誕生の背景を探る。