
すみれ色の瞳に恋して
輝くような美貌の王女アンバー。彼女はロシア皇帝の隠し子であり、王族の叔父のもとで暮らしていた。あるとき、叔父が彼女を奴隷商人に売ろうとしているのを聞いたアンバーは、従兄の王子が住む英国へ逃亡した。王子の紹介で、アンバーは伯爵マイルズの屋敷に住むが、彼は火事で妻子を失って以来、火傷した顔に仮面を付け、心も閉ざしたままだった。アンバーの美しさと優しさにマイルズは徐々に癒され、ふたりは強くひかれあうが、彼女を奪いかえすべく冷酷な叔父が迫っていた! 人気作家が描く、悲運の王女の運命と波乱の恋。
■著者略歴:パトリシア・グラッソ Patricia Grasso
ヒストリカル・ロマンスを中心に15作以上の作品を発表。〈ロマンティック・タイムズ〉誌の書評家賞など、数々の受賞経験を持つ。英文学の学士号と修士号を取得し、余暇を利用して公立高校で教鞭をとる。
マサチューセッツ州ボストン在住。8匹のオス猫と暮らしている。