
満月の夜に
ときは現代。ヴァンパイア(吸血鬼)やヴァルキリー(戦乙女)、ライキー(人狼)など〝不死の者〟たちは人知れず実在していて、<ローア>という社会を作り、人間たちにまぎれて暮らしていた。ヴァンパイアの父とヴァルキリーの母を持つエマは、ニューオーリンズでヴァルキリーのおばに育てられたが、自らの出生の秘密を探るためひとりパリへ向かう。生まれて初めての土地で<ローア>を見つけられずに衰弱していくエマ。そんな彼女を突然何者が襲う。それは、彼女を運命の”伴侶”と悟ったライキーの王ラクレインだった……
■著者紹介
フロリダ在住。元アスリートで、プロのコーチとしても活躍。その後作家に転身し、2003年にデビュー。スコットランドを舞台にしたヒストリカルのトリロジーを上梓したのち、2007年に本書『満月の夜に』でRITA賞のパラノーマル部門最優秀賞を受賞。