
冬のバラ(下)
夫がいても心はあの人の面影を求めてしまう…。
不気味な風貌のサクストン卿と結婚させられたエリエンヌだったが、夫のやさしさに触れ、しだいに彼への愛に目覚めていく。だが、彼女は気づいていた。心の中にもう一人の男、クリストファー・シートンへの思いがあることを。貞節な妻になろうと決めたエリエンヌだが、夫の腕に抱かれながら、クリストファーの面影が離れない。ときどき夫とあの人が区別できなくなるのはなぜ? 二人の男の間で心が揺れる――不朽のヒストリカル・ロマンス、改訳決定版!
【著者紹介】
キャスリーン・E・ウッディウィス
1939年アメリカ・ルイジアナ州生まれ。「ヒストリカル・ロマンスのファースト・レディ」と称される。1972年に『炎と花』を発表して以来、35年間で14作品を上梓。全作品が『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに選ばれ、アメリカだけでも3600万部超のセールスを誇る。2007年没